次の旅行はチュニジアはいかが?レンタカードライブ一周旅行が楽しすぎる!LADA NIVAによるレンタカー旅紹介。【チュニジア旅行のすすめ】
チュニジアは北アフリカの地中海に面する元フランス領の国。
サハラ砂漠に面しており、産業としてはオリーブオイルの生産が盛んです。最近では調味料の「ハリッサ」で注目されることもありますね。
私達は2018年末~2019年初にかけて、チュニジア国内1周旅行を敢行し、さらにあのロシアの名車「Lada Niva」4WDで周遊して、この国の持つ魅力をとても強く感じたのでありました。
この記事では大まかな旅程と共に、実際行ってみて感じたチュニジアのイメージをざっくりと紹介したいと思います。
※因みにNivaはあのプーチン大統領の愛車でもあります。
- なんでチュニジアに?
- チュニジアってこんな国。実際に見て思うこと。
- チュニジア一周レンタカー旅行!旅程を公開します。
- チュニジア一周のお共は「Lada Niva」(今回のレンタカーについて)
- チュニジアは海外旅行でお勧めしたい国No.1!
- さいごに
なんでチュニジアに?
そもそもなぜチュニジアに行くことにしたのか?についてですが、理由は大きく3点。
- スペイン旅行に行くついでに行ける面白そうな国を探していた
- サハラ砂漠を4WDの車で爆走したかった
- 砂漠のバラを自分で発掘したかった
みて分かる通り、何か大きな目的があっていきたいと思っていたからとか、明確なきっかけも特になく、大した理由もなくいくことに決めました。
元々スペインに旅行したいな~という風に思っていて、でもスペインに行くだけじゃちょっと物足りなさそうだな~ということで、スペイン+αで行ける国(できれば途上国)を探していたんですね。それで、距離と治安、国の雰囲気を鑑みた結果、モロッコかチュニジアのどっちか、となったわけです。
その2択になった結果、モロッコは有名な「世界三大ウザい国」であること、またモロッコは近年人気の国で日本人が多そうであることなどネガティブな理由が多く、じゃあチュニジアでいいか、ということで、行くことになりました(消去法)。
あとはサハラ砂漠の入口であるということも一つ、大きな理由。モロッコだってそうなんですが、あの有名なサハラ砂漠にレンタカーで自らの手で行ける機会なんてそうそうないだろう、と。
我々は砂漠が好きなんですね。日本ではまず見られない非日常的な、その荒涼とした雰囲気と、得も言われぬ自然の大きさ、そして恐ろしさを感じる砂漠。そんな愛すべき砂漠で自由きままに運転したかった、というのも決め手の一つです。
チュニジアってこんな国。実際に見て思うこと。
チュニジアってどんな国なんでしょうか。日本で生まれ育った方で、チュニジアについて何か知っている人ってあんまり多くないんじゃないかなって思います。実際私達も行くまではチュニジアについては全く知識がありませんでした。
私達は観光でしか行ったことがないので、観光客という立場、目線でしか語れないのですが、チュニジアはこれ以上ないくらい旅行に最適な国だということが、実際行ってみて判明しました。私達の目線で見たチュニジアについて、少しお伝えしましょう。
▶砂漠からビーチリゾートまで狭い範囲でなんでも揃っちゃう国
チュニジアの観光の幅って、他に類をみないくらい広いんです。
などなど。砂漠から、海から、遺跡から、宗教施設から。山以外はなんでもある、と思いますね。一国でここまでいろいろな観光が可能な場所も珍しいかなと思います。
そしてさらに国土がそんなに大きくないため、移動にそこまで時間がかかりすぎないことも魅力。ジェルバ島で地中海の美しい景色を味わいつつ、日帰りでサハラ砂漠(入口)に行く、なんてこともできます(片道3時間でちょっとで遠いけど)。
※今回私達は時間がなくてジェルバ島には行けていないんですが…。
▶治安は悪くないし、過度なぼったくりも少ない
チュニジアって、治安、悪くないんです。良いかと言われればそれは違うかもしれませんが、少なくとも突然強盗に襲われるとか、何もしてないのに殺されるとか、頻繁にテロがあるとか、そういう雰囲気ではありません。(ないと言っているわけではありません)
もちろん治安が悪い場所などは局所的に存在するようで、格好や場所、行動する時間帯など気を付けて過ごすことは必要です。が、気を付けていれば悪い意味で絡まれることは頻繁にはないかなと。
チュニジアの方は好奇心旺盛というか、純粋なので、東アジア人を珍しがって手を振ってくれたりすることはありますが、差別的な意味、悪意は個人的には感じませんでした。(2018年末に訪れた時は)
またぼったくりなんかも抑え目な印象です。ぼったくり自体は全然ありますが、許容範囲くらいですし、しつこく声をかけられ続けられることもあまりありません(たまにあります)。少なくとも、同じ北アフリカのエジプトよりは何倍もマシ、です。
▶イスラム教に染まりすぎないお国柄
チュニジアは北アフリカ世界におけるイスラム発祥の地と言われるだけあって、国全体でイスラム教徒の方が多くいらっしゃいます。
が、その実結構世俗的なイスラム教徒の国だなと感じることも多いです。特に都市部は女性がブルカを着ている姿はあまり見かけないですし(ヒジャブは被っていますが)、飲食店でも普通に酒類の提供をしているお店が多いです(もちろん現地の人はあまり飲んでいる姿は見かけませんが)。トズールなど砂漠に近い南部の地域ではもう少し厳格な方が多いかなという印象がありますが、全体を見ると日常生活する上での利便性と、宗教上の決まり事をうまく融和して過ごしている方が多いな、という印象です。マレーシアなんかもそんな感じですよね。
ですから、観光客がイスラム教の決まりに準じる必要があるのは宗教施設に入る場合のみ(特に女性)で、普段は全く「普通に」過ごせます。ので、イスラム教国の中でも観光客は過ごしやすい方かな、と個人的には思います。
唯一困ったのが、スーパーなどでは酒類を入手できないという点。レストランでは普通に飲めますが、スーパーなどで入手するのは難しいです。(まず売ってない)
チュニジア一周レンタカー旅行!旅程を公開します。
今回の旅程は5泊6日。旅行したのは2018年の年末~年始にかけてです。
日本からの往復ではなくスペインからの往復便で行ってきました。
ざっと旅程を起こすとこんな感じ▼
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1日目:夜、首都チュニスに到着。到着早々に面喰う出来事の数々。
(レンタカーのグリルがついてない、ガソスタ店員が酔っ払い等々…)
円形闘技場エルジェムの観光
▶▶カイルアン宿泊
3日目:カイルアン観光:イスラム教徒垂涎の的、グランドモスク観光
レンタカーで砂漠と戯れる
▶▶トズール宿泊
4日目:トズール観光:トズールの日干し煉瓦の街並み散策
ジェリド塩湖を縦断する
スターウォーズ主人公の家:ロケ地観光
▶▶スファックス宿泊
青と白の美しい街、シディブサイド観光
▶▶チュニス宿泊
6日目:惜しみつつチュニジアを後にする (でも飛行機が4時間遅延)
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私達は旅のメインを「サハラ砂漠」「ジェリド塩湖」「円形闘技場」「カルタゴ遺跡&シディブサイド」に設定したため、このような日程に。
スペインからの往復飛行機以外は全てレンタカーによる陸路移動です。移動方法、各観光地の情報を記載したもっと詳細な旅程は後々別の記事に起こしていく予定ですが、半分近くは移動に時間を使っているかもしれません。
個人的にはあと2日くらい欲しかった、というのが正直なところ。ちょっと日程が短くて、リゾートのジェルバ島やケリビアに行けなかったのが心残りになってしまったので。ですから個々人的には7,8日間以上で旅程を組むのがおすすめです。
チュニジア一周のお共は「Lada Niva」(今回のレンタカーについて)
今回のチュニジア一周旅行。移動手段はレンタカーをチョイス。ここではこのレンタカーについてちょっとお話いたします。
▶今回借りた車について
今回レンタカーで借りた車は、ロシアの自動車メーカーLadaのNivaという車。
これです。可愛らしい見た目してますよね。
日本ではほとんどみかけない車ですが、日本で言うジムニーのような車で圧倒的な走破性を備えています。
スペックはこんな感じ。
- トランスミッション:5MT
- ハンドル:左ハンドル
- 駆動方式:フルタイム4WD(4Low-4High切替、センターデフロック切替付き)
シブイスペック。悪路、砂漠を走るには申し分ないでしょう。
▶なんで「Lada Niva」を選んだのか
いくつか理由がありますが、大きな理由は「4WD」の車だったから。私達の旅の目的の一つが「砂漠を車で爆走すること」だったので、砂漠でもスタックしづらい4WDの車というのが必須条件だったのでした。
ですがその実、チュニジアで借りることのできるレンタカーはほとんどが2WDの車ばかり。ある程度舗装されている道も多いですし、舗装されていなくてもそこまで荒れた路面という感じでもないので、砂漠に行かない限りは全然4WDでなくとも問題ないのですね。ですから、4WDの車というのは数自体がものすごく少ない。選択肢がなかったというのも一つの理由です。
比較的安価で4Low&センターデフロックがついているLada Nivaは私達の需要にピッタリでした。
なお、チュニジアでのレンタカーについてはまた別の記事でもっと詳細に紹介したいと思います。
チュニジアは海外旅行でお勧めしたい国No.1!
チュニジアって日本人にとっては、旅行先としては少しばかしマイナーな国で、なんとなく危ないんじゃないかいうようなイメージがある国だとは思うのですが、個人的にチュニジアはお勧めしたい旅行先No.1なのです!
▶おすすめポイント①:食べ物が美味しい
チュニジア料理は美味しいです。料理の系統としては北アフリカ系、中東系であることは間違いないのですが、少しブラッシュアップされていて、野性的で粗暴な感じがない料理が多く、そしてある程度味のいいお店が多いような気がします。
地中海と面しているからか干し魚などを食べる習慣もあり、日本人の舌にも馴染みやすい料理が多いような印象です。
北アフリカで有名な料理クスクスだったり。
名産品のデーツが大量に提供されたり。(しかも他の国のデーツよりも甘くておいしい)
こんな素敵なスイーツがあったり。
意外にも食に関してはかなり優秀な国だなと思います。
▶おすすめポイント②:ロードトリップがすごく楽しい
チュニジアのロードトリップ、すごく楽しいのです。今までオーストラリア、ドバイ、スペイン、アメリカ、カナダなどでロードトリップしてきましたが、そのどの国よりもチュニジアが楽しかったです。
やっぱり個人のレンタカー旅行の醍醐味は自由に自分の行きたいところに行けること。チュニジアでもそうで、団体旅行では行くことのできないような、チュニジアの自然を体感できます。
誰もいないジェリド塩湖でドローンを飛ばしてみたり。
サハラ砂漠で爆走してみたり。(入口は大きな砂丘はなくこんな感じ)
砂漠の夕景を眺めてみたり。
時には混沌とした渋滞に巻き込まれてみたり。
自分達のしたいことを叶えてくれる、そして一生忘れることのできない景色を見せてくれるのが、このロードトリップなのです。
▶おすすめポイント③:やっぱりサハラ砂漠は面白い
なんてったって、サハラ砂漠は世界最大の砂漠。誰もが知っている砂漠です。そんな風景の中に自分が行ったと言えるのは、なかなかないこと。加えて割と行きやすい国なのにアフリカ大陸に位置しているので、「アフリカに行った」と言えるのも大きな自信になります。
そしてやっぱりサハラ砂漠ってすごいです。
先の見えない砂漠。
風が吹いていて、常に砂嵐にさらされます。
ちょっと探せば砂漠のバラも見つけられます。
(観光用の?)ラクダも歩いてますしね。
やっぱり道や街で感じる日本とは違う乾いた空気感、土や砂で構成された街並み、「砂」が日常生活に入り込んでいる雰囲気。砂漠でしか見られない風景が見られるのが一番の魅力です。
どの砂漠に行っても圧倒されるし、砂漠の太陽、特に夕日は絶対に日本で見られない、また違った魅力があったりして。そして、なんだろう、どこか寂寞の思いを感じるというか。日本ではなかなか味わえない気持ちがふつふつと湧いてくるんです。
さいごに
どこを切り取っても非日常感を味わえる国、チュニジア。
英語が通じにくい場面も少しあるため、公用語のフランス語(余力があればアラビア語)ができると現地の人ともコミュニケーションがとりやすいです。(アラビア語は読めるようにしていきましたが、そこまで役に立ちませんでした)
少しハードルが高い国ですが、拙いフランス語を話しても笑顔で理解しようとしてくれる温かい人たちです。
また機会を作って行ってみたいと思う国No1でした。
ついつい悪いイメージを持ちがちなアフリカの国ですが、悪い面だけではなくいい面も沢山あります。是非、訪れてみてはいかがでしょうか。